「週刊ヤングジャンプ」2019年36・37号に掲載されている「BUNGO-ブンゴ-」197話のネタバレです。
前回の196話では、富士ケ丘の3番バッターの河村を1死1・2塁のピンチで迎え、鮎川が1球目を投じるところで終わりました。今回の197話では、鮎川VS河村の戦いの続きです。バッティングフォームを変更してきた河村に対して、鮎川の伝家の宝刀、ジャイロスライダーは投げられるのでしょうか。
ネタバレを含んでいるので気になる方は注意してください!(画バレはありません)
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BUNGO-ブンゴ-197話のあらすじ(注:ネタバレあり・画バレなし)
碓井の河村への思い
前回の196話で必死に出塁したピッチャーの碓井は、1塁ベース上で河村に対しての思いを巡らせます。まるで無い協調性。横柄な態度。過度な自信。顔。すべてが気に食わないとのこと。さらには、チームメイトであることにも納得していないとまでも言い切ります。
だけど、そんな碓井が唯一、絶大に信頼しているもの。それが、河村の打撃技術です。「打てよ、てめえ。」と河村を信じながら、その打席を見守ります。
河村VS鮎川の1球目から3球目
鮎川が河村へ投じた1球目は、外角高めに外れてボール。河村のスイングは止まります。
カウント1-0から投げられた2球目はチェンジアップ。タイミングを外されて体が開く河村ですが、スイングはかろうじて止めてボールになりました。
3球目は、内角のツーシーム。振り遅れてファールになります。カウントは、2-1になりました。
勝負の行方を見守る観客たちの見解は
カウント的には、打者有利。しかし、天才バッターの河村のフォームが「狂わされている」と観客たちは、考えます。ジャイロスライダーを意識するあまり、河村の打撃感覚が完全に狂わされているとのこと。
ジャイロスライダー以外のすべての球をカットか見送りで凌ぐつもりであり、つまりは、現在の河村の打撃フォームは、対ジャイスラ特化型だというのです。はたして、それが、吉とでるのか凶と出るのか。
河村のねらいに対して静央バッテリーは
河村が、ジャイロスライダーを狙っていることは、ピッチャーの鮎川も気づきました。鮎川にとってジャイロスライダーは必殺であると同時に、オプションの1つに過ぎないとのこと。鮎川は、場面ごとに最も効果的な球種を選択することができます。
鮎川にとっては大切なことは、究極のボールを放ることではなく、打者を圧倒することではなく、「試合そのものを支配すること」なのです。
河村VS鮎川の4球目
そんな中、鮎川が4球目に選んだ球種は、アウトローのカットボール。バットの先になんとか当ててファールになります。河村に対して、初めてボールとはいえ、河村が押されている形には、チームメイトも戸惑いを隠せません。
しかし、河村本人の気持ちは、チームメイトの気持ちをよそに、高ぶっています。質の高いボールをコーナーへ集めてくる鮎川にたいして、常にギリギリの判断と対応を迫られます。そこから感じる河村の気持ちは、「1球ごとに自分が進化でもしているかのような」気持ちです。
そして、「野球って、ちょっと面白いね。」といいながら笑顔で鮎川の投げるボールを待つのでした。
BUNGO-ブンゴ-197話の感想・考察
河村の打撃フォームに対して冷静な鮎川
ジャイロスライダーを警戒するあまり、バッティングフォームを変更してきた河村ですが、鮎川はとても冷静です。ジャイロスライダーを狙っている相手に対して、そうやすやすとそのボールを投げることはしません。
選択肢が広いのは、鮎川の方であり、ジャイロスライダー以外の球種で仕留めたり、逆にジャイロスライダーをボール球に使い仕留めたりすることもできるでしょう。
気になるのは、河村の笑顔
しかし、ここに来て「野球って、ちょっと面白いね。」と話す河村の不敵な笑顔が気になります。野球に関しては、何でもかんたんに進んでしまっていた河村に対して、初めての試練が訪れています。そこにきて、河村が見せたのは進化です。ここから、河村が覚醒するようであれば、鮎川が何のボールを投げようと、かなわないのかもしれません。
最後に気になるのは、主人公の文吾。この試合で文吾の登板があるとすれば、それは鮎川が河村に打たれてしまうということなのでしょうか。
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