「週刊少年サンデー」2019年41号に掲載されている「MAOマオ」第16話のネタバレです。
「MAOマオ」は、「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま2/1」「犬夜叉」などでおなじみの、高橋留美子先生による大人気好評連載中の作品です。
待望の単行本1巻が9月18日頃発売予定となっております。
《一度死んだことがある》という中学3年生・菜花(なのか)。
ある日、下校途中にクラスメイトとユウレイが出るという”シャッター街”へ行ってみました。すると、クラスメイトには聞こえな音が菜花には聞こえ、音がする方へ行ってみるとそこは別の世界でした。
そこは大正時代で、化け物に襲われた菜花を助けてくれたのをきっかけに、陰陽師の摩緒(まお)と式神の子・乙弥(おとや)に出会います。
摩緒に《妖》だと言われ困惑する菜花は、その謎を解くため摩緒と行動をともにすることにします。菜花自身、運動が苦手だった自分に《妖》的な身体能力があることがわかり、困惑していました。
一方摩緒は、最凶の”蠱毒(こどく)””猫鬼(びょうき)”を探していた。
摩緒は猫鬼に呪われ続けているのです。
前回の第15話(39号)では、呪われた体が限界の摩緒は満身創痍になってしまいました。
そこで、菜花が囮となり乙弥と逃げることに・・・。
その間摩緒は、《毒の血》が効かないノミの妖を駆逐するための準備をします。
満身創痍の摩緒は大丈夫なのか!?
菜花と乙弥は逃げ切り、摩緒の元へたどり着くことができるのか!?
2つの世界が交錯する、シリアス怪奇浪漫。
第16話のあらすじをご覧ください!!
ネタバレを含んでいるので気になる方は注意してください!(画バレはありません)
【MAOマオ】第16話のあらすじ(注:ネタバレあり・画バレなし)
妖との闘いー終結
摩緒に協力(?)し、囮になってノミの妖から逃げる菜花。
このミッション(囮役)が終わったら、菜花は摩緒をぶったたいてやろうと決めました。
菜花を襲っていた妖たちが、菜花を襲わずに追い抜いていきます。
摩緒の血を塗っていたの菜花よりも、濃い血の気配を感じたからです。
前方には、血だらけの服を着た摩緒の姿が・・・。
妖たちは一斉に摩緒を襲います。
菜花は助けようと走り出しますが、乙弥に「大丈夫です」と言われました。
疑問に思う菜花が、襲われた摩緒をよく見てみると、《人形》だったのです。
摩緒が準備した《結界》の中に、ダミーの人形で妖たちを誘い込んだのでした。
『水の顎を以て剋す(みずのあぎとをもってこくす)!』
摩緒が唱えると、《玄武》が召喚しました。
乙弥が菜花に教えます。
この世の物は《木日土金水(もくかどごんすい)》という、陰陽五行(おんみょうごぎょう)に属しているのだといいます。
ノミの妖は《火に属する羽虫(うちゅう)》で、玄武は《水属性の霊獣》のため、『水は火を消す』ので摩緒は教会の周りに水の結界を作ったのです。
水は火を消す=水は火を剋す。
ノミの妖は全滅・・・すると玄武はそのまま教会を壊します。
要石(かなめいし)
教会の下には《要石》がありました。
要石の下に《猫鬼(びょうき)》がいる!摩緒は剣を振りかざしました。
要石が割れるも、途中ではじき返されてしまい玄武も消えてしまいます。
そして、教会が消えてしまいました。
摩緒の術が破られ、要石は割れているが表面だけで地中深く埋まった巨大な石の先にいる《猫鬼》には届いていないと、摩緒は言い悔しがります。
菜花は要石が、《関東大震災》を境に消える・・・と考えていたら、摩緒が倒れてしまいました。
心配して駆け寄ると摩緒は寝ていただけでした。
がっかりして眠ってしまったと乙弥が言うと、菜花は摩緒を叩きました。
街へ戻ると、街は元の姿に戻っていました。
人は透けていなく、声も聞こえます。
その街の姿に菜花は安堵しました。
次号(42号)第17話へつづきます。
【MAOマオ】第16話の感想・考察
満身創痍の摩緒
満身創痍でここまでできるのであれば、《猫鬼》に呪われていない状態の摩緒の力がどれほどのものなのか考えると、すごいことになるんだろうと想像できますが、だからこそ《猫鬼》に狙われてしまったのだと思います。
陰陽五行で、今回《玄武》ということは今後いろいろ召喚してくれると思うので楽しみです。
玄武の《形代》が真っ二つにされてしまいましたが、今後また玄武を召還することができるのかが気になります。
要石
やっと見つけた《猫鬼》の行方が、これでわからなくなってしまうのかが謎です。
教会は消えましたが、要石はそのままなのでまたこの場所にきて要石を破壊するのか気になります。
今回摩緒が攻撃して、「猫鬼には届いていない、あと少し」と言っているということは、次回以降もまた継続して要石を破壊する可能性もありますが、そんなに簡単にはいかないと思うので何か起きそうです。
菜花だけが知っている『歴史』。
関東大震災を境に要石は消えるはずなのですが・・・。
知っている歴史通りに事は進んでいくのか、それとも歴史が変わってしまうのか、今後の展開に注目していきたいと思います。