「週刊少年サンデー」2020年4・5合併号に掲載されている「PINGKONG(ピングコング)」第2話のネタバレです。
野沢昌宏改め、コミック・ジャクソン先生による新連載第2話。
前回(1話)、全日本卓球選手権大会地区予選会場に、半年ほど前から姿を消していた“天才卓球少女”コトミが女子ダブルス一回戦に姿を現しました。
その隣にはどこからどう見てもゴリラがいます。
コトミはゴリラと共に女子ダブルスの試合に出るのです。
ゴリラの正体は双子の姉・タクミでした。
タクミは自ら命を断とうとし、その結果どういうわけかゴリラになってしまったのです。
タクミは自分のせいでゴリラになったと思ったコトミは、タクミの夢だった卓球で優勝することが自分の償いだと試合に臨みます。
数日前、卓球協会・会長の元を訪れ、大会に出場させてもらえるよう頼みに行き、優勝候補の“花京院”を倒すことを条件に出され、出来なかった場合、卓球界から永久追放すると言われたコトミ。
ゴリラになったタクミは試合中、ホームランばかりしていましたが、そのホームランした球はコトミへのメッセージでした。
『コトミ じぶんのために たっきゅうしろ』
ふっ切れた二人は、最後にゴリラのジャンピングスマッシュが炸裂します。
会長はコトミたちの今後を楽しみにしていましたが、課題は加減だと言います。
ゴリラのジャンピングスマッシュにより、会場は建物までもが破壊されていました。
姉妹の絆が呼ぶ奇跡ーーー。
感動ゴリ推し!!熱き卓球ギャグ物語!!
第2話です。
あらすじネタバレ
練習場
全日本卓球の優勝を目指し一回戦を突破したコトミたちは、来週に控えた二回戦に向けて練習場を探していました。
《馬場卓球場》にやってきたコトミは、タクミを紹介しようとすると、受付にいたおばあさんは「相変わらずかわいいねぇ、タクミだろ?」と、ゴリラになったことに目が遠くなり気づきません。
練習場、すなわち居場所を探していましたが、いくらゴリラになったタクミを姉だと言っても、どこの練習場も許可を出してくれません。
世知辛いと感じたコトミでしたが、避けたかった《馬場卓球場》にやってきました。
馬場卓球場
コトミは受付にいるおばあちゃんが苦手です。
笑顔で話しかけても見透かされ「嘘くさい笑顔」と言われてしまいます。
コトミはおばあちゃんに会いたくなかったので、しばらくここには来ていませんでしたが、タクミと練習できる所はここしかないので、練習するため我慢することにしました。
すると、見るからにガラの悪い地上げ屋がやってきて、ゴリラには一瞬驚きますが、新しく卓球場を作るから土地を譲れと言います。
ここは私の“宝”だと言いおばあちゃんは応じません。
物を叩き嫌な目にあってもらうと言う地上げ屋の前にゴリラが立ちはだかります。
するとコトミは「卓球(ダブルス)で勝負しようよ」と、地上げ屋に持ちかけました。
自分たちが勝ったらもう関わらず、負けたら好きにしなよと勝手に決めます。
おばあちゃんは焦りますが、コトミは「大丈夫・・・勝つから・・・」と言いました。
ですが、コトミはわざと負けて新しい卓球場でハッピー卓球ライフを送ろうと企んでいたのです。
試合開始
地上げ屋とその手下は県ベスト4までいったことがあるという実力者。
コトミはタクミにテキトーにミスして負ければいいと指示します。
露骨にミスすると怪しまれるからギリギリのところで空振るコトミ。
悔しがるフリをしますが、おばあちゃんに「まだ生きてるよ」と言われ球の行方を追うと、タクミが打ち返していました。
繰り返していくうちに、このままではコトミたちが勝ってしまうことに気づいたコトミは焦ります。
なめてるよ、勝負の世界を・・・
コトミは2年前のことを思い出します。
馬場卓球場でタクミと卓球をしていたコトミはタクミに負けました。
ですが、見ていたおばあちゃんはコトミがわざと負けたことに気づいています。
コトミはそんなことしていないと言いますが、おばあちゃんにはお見通しです。
本番で勝てばいいと言うコトミに、おばあちゃんは「なめてるよ、勝負の世界を・・・」と忠告しました。
天下はとれないとまで言われ、その後コトミは《馬場卓球場》に来ることはありませんでした。
必死のタクミ
タクミは必死に球を追いかけます。
おとなしく相手に勝たせればいいと言うコトミを、黙って見つめるタクミ。
タクミが必死に追いかけた先には写真が飾られていました。
コトミはタクミが写真を守っていたことに気づきます。
するとおばあちゃんはここをいつ閉めたっていいと言います。
コトミは昔から『タクミと優勝する』と言っていたのに、タクミだけが必死で成せるのかとコトミに聞いてきました。
タクミと自分自身のために二人の写真を増やしてくれと言うおばあちゃん。
早くつぶれてしまえと思うくらいキライでしたが、コトミは燃えます。
試合の行方
コトミは「タクミ、守ろう。私たちの居場所を・・・」と言うと、床に倒れていたタクミが起き上がります。
その言葉を聞いたおばあちゃんは感動します。
探していた居場所が近くにあったことに気づくコトミ。
最後はタクミのカットボールが相手コートに落ちます。
回転が強すぎて台はもちろん、建物ごと壊してしまいました。
成長した二人を見られたからやっと店を閉めれると言うおばあちゃん。
取り壊す手間が省けたと微笑みます。
コトミたちは「いってきます」と、引き続き居場所を探します。
感想と考察
馬場卓球場のおばあちゃん
いくら目が遠くなったと言っても、ゴリラになったことに気づかないのはすごいです。
それでもタクミだとわかったのは、二人の事を気にかけていたからでは・・・と、美談でまとめたいと思います。
コトミのことを、実は一番きちんとわかっていた人ではないでしょうか?
卓球場はなくなってしまいましたが、おばあちゃんと再会したことはコトミにとってよかったのだと思いました。
ゴリラ(タクミ)のパワー
毎回建物を壊していたら大変です。
ギャグマンガなのでこれがオチだと思うのですが・・・。
力をセーブできるようになるのか、ゴリラでもOKな練習場を探すことができるのか、まだまだ課題がたくさんありますが、今後も姉妹の活躍が楽しみです。
練習場問題
一週間後に控えた二回戦に向けて見つかるのでしょうか?
毎回建物を壊すので、いっそ外でやったほうがいいのではないかと思ってしまいます。
出場を許可したのは会長なので、責任を持ってどこか練習場を見つけてくれたりはないのかと思いました。
このままでは二回戦に向けての練習ができないので、次回(3話)では見つかることを期待します。