「週刊少年サンデー」2020年1号に掲載されている「MAOマオ」第27話のネタバレです。
単行本第3巻が2020年1月17日頃発売の「MAOマオ」。
中学2年生の菜花(なのか)は、むかし事故にあった“シャッター街”へ行ってみると、大正時代に迷い込んでしまいました。
そこで、陰陽師の摩緒(まお)と、式神の子・乙弥(おとや)に出会います。
摩緒に《妖》だと言われ困惑する菜花は、その謎を解くため摩緒と行動をともにすることに・・・。
前回(26話)では、摩緒の兄弟子である百火(ひゃっか)と再会し話をするものの、百火は九百年前に摩緒が“猫鬼”と手を組んだと勘違いしていて、誤解だと言っても聞く耳を持ってはくれませんでした。
摩緒と百火のお師匠様の娘・紗那さまを殺したとされている摩緒のことを許せないと言い、百火は立ち去ってしまいます。
九百年前のその時の記憶がない摩緒にとって、本当のことはわからないままとなりました。
そのころ、ある地区では若い女が姿を消す事件が起きていました。
犯人は豪邸・茨木邸に住む“種彦坊っちゃん”。
女の遺体を片付ける“朽縄(くちなわ)”。
・・・危険な予感がするところで前回(26話)は終わりました。
“朽縄”とは一体!?
摩緒はどうやって関わっていくのか!?
2つの世界が交錯する、シリアス怪奇浪漫。
第27話のあらすじをご覧ください!!
ネタバレを含んでいるので気になる方は注意してください!(画バレはありません)
【MAOマオ】第27話(1号)のあらすじ(注:ネタバレあり・画バレなし)
現代
摩緒の過去が気になる菜花は現代に戻ってきていました。
守護の式神である魚住さんにも聞いてみますが、摩緒の若い頃のことは知りませんでした。
菜花の部屋には同級生の白羽(しらは)くんがいます。
白羽くんは調べ物が得意なので、菜花が白羽くんに呪禁道(じゅごんどう)のことを調べてもらいました。
呪禁道とは医術の一種で、呪禁師(じゅごんし)は病気治療の呪術を使う一方で、蠱毒(こどく)や魘魅(えんみ)で呪殺も行っていたと言います。
平安時代に陰陽術が生まれ、魘魅蠱毒事件が頻繁して危険視された呪禁道は、陰陽道に吸収合併される形となり、呪禁の制度自体が廃止されました。
『御降家(ごこうけ)』は、捜しても出てこなかったと白羽くんは言います。
白羽くんは、いったい何を調べさせられているのだろうと思いましたが、菜花の部屋がいい匂いがしたのでどうでもよくなりました。
摩緒、回想
摩緒は九百年前のある日の出来事を思い出していました。
紗那さまが、木に登ってしまった灰丸という猫に降りておいでと言いますが降りてきません。
百火が木に登りますが、爪を立てられ落ちてしまいます。
摩緒が木に登り、そっと手を差し出すと灰丸は摩緒の肩に乗り、無事に紗那さまのもとへと灰丸は戻りました。
灰丸は紗那さま以外に触れられるのはいやがるので、紗那さまは驚き「灰丸、おまえ摩緒が好きなの?」と灰丸に尋ねていました。
最初から狙われていたのかと、摩緒は考え込みます・・・。
紗那さまの想い人
菜花が大正時代に戻ると、復興作業で街には活気がありました。
摩緒がいる診療所は焼け残っています。
中に入ると協力的な妖たちが修理を手伝ってくれていました。
摩緒のそばに行く菜花でしたが、話しかけにくく声をかけれません。
すると摩緒が「私がこわくないのか?」と、菜花に聞いてきました。
紗那さまを殺したかもしれないことをこわくないのかと尋ねますが、菜花は「こわいといえばこわいんだけど」と、あまり気にしていない様子です。
それよりも気になることを菜花は聞きます。
「ねえっ、二人つきあってたの!?」
「え・・・」と、言葉を詰まらせる摩緒。
九百年前、秘伝書の全てを受け継ぐということは、摩緒は紗那さまの夫になるということでした。
それでいいのか問う摩緒に、紗那さまは「私は父に従います」と答えます。
ですが、摩緒は「でも、紗那さまは・・・」と、何か知っているようでした。
種彦坊っちゃん登場
種彦坊っちゃんが車を走らせていると、一人で歩く女性を見つけます。
クラクションを鳴らし、一人歩きは危ないからと乗るように誘いますが、人探しをしているからと断られてしまいます。
女性は摩緒の情報提供者・貂子(てんこ)でした。
女給仲間が出ていったきり帰ってこないので、この辺りでは何人も若い娘が行方不明になっていると聞き、心配になって探しに来たと貂子は言います。
すると、種彦坊っちゃんは貂子を車でひき「こりゃあいい女だ。遠出して徳したなぁ」と笑いました。
貂子のピンチに摩緒は駆けつけることができるのか!?
次回(28話)につづきます。
【MAOマオ】第27話(1号)の感想・考察
白羽くん
いくら調べものが得意とはいえ、白羽くんの仕事ぶりはすごいと思いました。
理由も聞かず、わけもわからずここまで調べてくれる白羽くんは強力な助っ人と言えますが、現代での猫鬼の行方がわかっていない以上油断は禁物かとも思いますが、摩緒からのお守りがあるのでとりあえず白羽くんは大丈夫なようです。
紗那さま
摩緒の表情を見る限り、少なからず摩緒は紗那さまに淡い恋心を抱いていたと思いますが、紗那さまには別に想い人がいたようです。
おそらく摩緒の兄弟子の中にいるのではないかと推察します。
今後その相手と摩緒が再会することを期待しつつ、どのような展開になるのかを楽しみに待ちたいと思います。